自主トレ 自律神経障害 横浜 青葉台 コンディショニングルーム ひで
調べたら膨大な量になりました💦
読むのが嫌な方は、と、言うよりも、最後だけ読んで頂ければ良いかなと思います。(このブログは私自身のまとめ用でもあります)
自律神経系とは
内臓・心臓・血管・腺などの「不随意(自分の意志ではコントロールしない)機能」を調整する神経系です。
主に以下の構造を持ちます:
・中枢側:脳幹(脳内)や脊髄の特定部位
・末梢側:自律神経節(神経細胞が集まる)→ 臓器へ神経線維
・交感神経系(sympathetic)と副交感神経系(parasympathetic)および腸管神経系(enteric)
また、一般的なルールとして「2ニューロン系列(中枢から節前神経→自律神経節→節後神経→標的臓器)」です

交感神経(Sympathetic)
交感神経の中枢ニューロン(節前神経)は、脊髄の 胸髄(T1〜T12)および上位腰髄(L1〜L2) の側角(lateral horn)に位置します。
経路概要
- 脊髄(T1–L2)側角にある節前ニューロンから出発
- 腹根 → 白交通枝 → 交感神経幹(sympathetic trunk) に入る
- シナプスして節後線維が灰交通枝から臓器へ
または下行・上行して別レベルの節でシナプスする
主な節と臓器の対応
| 神経節 | レベル | 支配臓器 |
|---|---|---|
| 上頸神経節 | C1–C4 | 瞳孔散大、顔面血管、汗腺 |
| 星状神経節(頸胸移行部) | C7–T1 | 心臓、腕血管 |
| 胸神経節(T1–T5) | 心臓・肺 | |
| 大内臓神経(T5–T9) | 腹腔神経節 | 胃・肝・腎・副腎 |
| 小内臓神経(T10–T11) | 上腸間膜神経節 | 小腸・大腸前半 |
| 腰内臓神経(L1–L2) | 下腸間膜神経節 | 大腸後半・膀胱・子宮・前立腺 |
副交感神経系(Parasympathetic)
副交感神経系は「頭蓋神経および仙髄出(craniosacral outflow)」という特徴があります。
・頭蓋神経:例として 迷走神経 (vagus nerve, X)、動眼神経(III)、顔面神経(VII)、舌咽神経(IX)など。
・仙髄:S2〜S4から出る骨盤内臓神経(pelvic splanchnic nerves) → 骨盤臓器。
経路概要
- 脳幹または仙髄S2–S4の中枢核から節前線維が出る
- 各種末梢神経節(臓器近傍または内臓内)でシナプス
- 節後線維が臓器の平滑筋・腺へ
🔹 主な経路
| 神経 | 節 | 支配臓器・機能 |
|---|---|---|
| 動眼神経 (III) | 毛様体神経節 | 瞳孔括約筋・毛様体筋(縮瞳・調節) |
| 顔面神経 (VII) | 翼口蓋神経節・顎下神経節 | 涙腺・唾液腺(分泌促進) |
| 舌咽神経 (IX) | 耳神経節 | 耳下腺分泌 |
| 迷走神経 (X) | 心臓・肺・腹部神経叢 | 心拍数低下・消化促進・蠕動 |
| 骨盤内臓神経(S2–S4) | 骨盤神経叢 | 膀胱収縮・排便・勃起 |
機能的まとめ:交感 vs 副交感
| 器官 | 交感神経の作用 | 副交感神経の作用 |
|---|---|---|
| 瞳孔 | 散大(遠方視) | 縮瞳(近方視) |
| 心臓 | 拍数・収縮力上昇 | 拍数・収縮力低下 |
| 血管 | 収縮(血圧上昇) | 一部拡張(唾液腺など) |
| 気管支 | 拡張 | 収縮 |
| 胃腸 | 蠕動抑制・括約筋収縮 | 蠕動促進・括約筋弛緩 |
| 膀胱 | 排尿抑制 | 排尿促進 |
| 性器 | 射精(交感) | 勃起(副交感) |
交感神経幹と脊椎の位置関係
・交感神経幹(交感幹)**は、左右の椎体の前外側を頭蓋底から尾骨まで縦に走行しています。
・椎体との位置関係は以下のようになります
| 部位 | 神経幹の位置 | 主な神経節 |
|---|---|---|
| 頸部 | 椎体前外側、椎前筋の前方 | 上・中・下頸神経節(下は星状神経節) |
| 胸部 | 肋骨頭の内側(椎体前外側) | 各胸神経節(T1–T12) |
| 腰部 | 腰椎体前外側、大腰筋内側縁 | 腰神経節(L1–L5) |
| 仙骨部 | 仙椎前面の骨盤壁内側 | 仙骨神経節(S1–S5)→尾骨神経節へ連続 |
つまり、交感神経幹は「椎体のすぐ外側に沿う縦の神経鎖」です。
椎体の左右外方約2cm前方(胸部では肋横突起関節の前)に相当します。
交感神経幹から臓器への枝
| 脊髄レベル | 出る神経 | 通過する神経節・神経叢 | 主な支配臓器 |
|---|---|---|---|
| T1–T4 | 心臓神経、肺神経 | 頸神経節→心臓・肺神経叢 | 心臓、肺、血管 |
| T5–T9 | 大内臓神経 | 腹腔神経節(太陽神経叢) | 胃、肝、腎、副腎 |
| T10–T11 | 小内臓神経 | 上腸間膜神経叢 | 小腸・大腸前半 |
| T12 | 最小内臓神経 | 腎神経叢 | 腎・副腎髄質 |
| L1–L2 | 腰内臓神経 | 下腸間膜神経叢 | 大腸後半、膀胱、子宮・前立腺 |
副交感神経(仙髄)と脊椎の位置関係
・仙髄(S2–S4)の仙髄副交感神経核から出る → 骨盤内臓神経として骨盤腔に入る
・椎体レベルでは仙椎前面(仙骨孔の内側)を走り、下腹神経叢(骨盤神経叢)で交感神経線維と混ざる
・そこから膀胱・直腸・生殖器に分布
椎体との関係でいうと、**仙椎前面の内側(仙骨孔より内側)**を走る細い神経群。
骨盤内での触診では、仙骨の内側縁〜仙結節靭帯の深層あたりに相当します。
まとめ:脊椎レベル別 自律神経の対応早見表
| 脊椎レベル | 自律神経のタイプ | 経路 | 支配臓器 |
|---|---|---|---|
| C1–C4 | 上頸神経節(交感) | 頸部幹 | 瞳孔・血管・唾液腺 |
| T1–T4 | 交感 | 胸神経節 | 心臓・肺 |
| T5–T9 | 交感 | 大内臓神経 | 胃・肝・腎 |
| T10–T11 | 交感 | 小内臓神経 | 腸 |
| T12–L2 | 交感 | 腰内臓神経 | 大腸・膀胱・生殖器 |
| S2–S4 | 副交感 | 骨盤内臓神経 | 膀胱・直腸・性器 |
ここからセルフケア
座ってできる胸郭と脊椎のストレッチ
1,体幹の側屈

2,体幹の回旋(どちらかというと、上部の体幹が動きます)

仰向けで行うストレッチ
1,体幹の回旋(どちらかというと、下部の体幹がよく動きます)

2,体幹の伸展

どのストレッチも、シンプルすぎて「なーんだ」と思うかもしれませんが、かなり重要です。
15秒程度、深呼吸を繰り返しながらデスクワークの合間に行うと良いです。
脊椎の可動性と交感神経幹には関連があると思われます。
副交感神経優位にするということはなく、交感神経の過活動をこの体操で落とすようなイメージで良いかと思います。
間違っていたらごめんなさい。
なので、筋膜の施術と体幹の可動域に対してアプローチしていくのが良いと思われます。
横浜 青葉台 コンディショニングルーム ひで
